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京都・西陣織の技術を後世に残すため、新素材の開発・活用や、テクノロジーを掛け合わせた新たな形を模索します。
明治35年。京都西陣にてフクオカ機業は創業しました。
この地域に伝わる伝統工芸・西陣織の制作を続けてきた弊社の、私は4代目になります。生まれたときから両親も西陣織を織っていたので、幼少期は工場で遊んだり、職人さんの近くで過ごしていました。西陣織は、私にとって本当に身近なもので、ずっと馴染みのある仕事に取り組んできました。
フクオカ機業では、織る工程だけでなく、デザイン制作から糸染めまでを一貫して制作しています。お客様に合ったデザインのご提案や、オーダーメイドでの織物の制作で、これまでもお客様に喜ばれてきました。なかでも「有職文様(ゆうそくもんよう)」という伝統的な文様をほどこした、十二単や礼装、装束などの制作を得意としています。
そんな西陣織ですが、多くの伝統産業が苦しんでいるのと同じく、後継者不足が叫ばれています。私自身、企業の代表、そして伝統工芸士としても、その影響は大きく感じているところです。
その原因として、着物文化から洋服文化となり、西陣織自体の需要が減っていることがあります。仕事がなければ、職人を雇ってしっかりとお給料を払い続けることができません。そのような不安定な仕事であるにもに、若者は興味を持って飛び込んできてくれるもののお給料面でなかなか長続きしません。このままでは、西陣織を織れる人はいなくなり、技術も文化もなくなってしまいます。
このままではいけない、と強く思いました。
そこで、着目したのが、カーボンファイバーやペットボトルを使った新しい再生繊維の織物です。今までにない素材で織物を制作することで、新しい販路の拡大や商品への展開を期待し、私は25年前からカーボンファイバーの織物を、6年前からペットボトルをリサイクルした繊維の織物の開発を始めました。SDGsなども注目されている時代の流れもあり、当時は誰に話しても見向きもされなかった再生繊維に、ここ数年で光が当たり始めました。
もちろんこれまでの西陣織の制作は続けつつ、再生繊維の開発や新しい織物の制作に力を入れていきたいと考えています。それが、ひいては伝統的な西陣織を守っていくことにもつながると信じて、活動していきます。
西陣織の技術を残していくため、職人を育てていかねばなりません。そして、職人を育てるためには、仕事がなければ難しい。そのため、私はまず、今の社会で求められる新素材の開発や織物への展開をおこなっていきます。
一方で、未来に起こるであろう、後継者不足・人手不足についても、同時進行で考えていかなければいけないのが現状です。これからの時代に、職人をどんどん増やしていくことは難しいと考えており、数が減ってしまっても、西陣織の技術や文化を残していくためにどのようなことができるのか、を日々考えています。
ペットボトル再生繊維やカーボンファイバー繊維などの「サスティナブル素材」の製作と販売により、仕事を増やし、技術を継承していきます。新たな需要を生み出すことで、職人たちの賃金も、できるだけ高くしてあげたいと考えています。
西陣織は「最初のコンピューター」とも呼ばれ、板に開けた穴の信号を読み取らせることで織物を織っていきます。その仕組みを利用して、西陣の技術とパターンをビッグデータ化することができないかを検討していきます。
※画像はイメージです。
実際の特典とはデザイン・仕様が一部異なる場合がございます。
※特典の送付は、1年間ご加入いただいた方向けになります。
・サポーター認定
・限定投稿・限定ライブ配信の閲覧
・再生ペットボトル繊維Tシャツ
・再生ペットボトル繊維クッション
いずれか1点
・再生カーボン繊維名刺入れ
・再生ペットボトル繊維トートバック
1点
・再生カーボン繊維ラウンド財布
1点
・再生ペットボトル繊維コート
・再生カーボン繊維草履
・再生カーボン繊維トートバック
・紬の着物と帯のセット
(着物の色と帯の柄と色の選択可能)
・有職袋帯
いずれの特典も、12ヶ月継続いただいた後に制作に入りますので、お届けは制作開始から1〜2ヶ月後になります。
550年続いている西陣織の文化を残していきたい。私を動かすのはその一心です。
再生繊維はもちろんですが、個人的にはずっと有職文様を織ってきたので、その意味も伝えていきたいと考えています。現代ではなかなか使われない有職文様ですが、もともとはおめでたい柄・幸せな柄など、意味を大事にする文様です。ENUを通じて、伝統的な柄が持つ意味も一緒に提案していきたいです。